「馬頭観世音」二基。

(あしあと その195・北区の8・篠路の3)

「興産社の馬頭観世音」の右後方に、2基の小さな「馬頭観世音」碑が建っています。

向かって左側にある碑の碑面には、正面に「馬頭観世音 大正七年三月廿七日亡 牡馬十一才」、左側面に「馬頭観世音 大正七年三月廿七日亡 牡馬二才」とそれぞれ刻まれています。

また、右側面に「馬頭観世音 大正七年三月廿七日亡 牡馬五才」、背面には「建主 伊原佐太郎」とそれぞれ刻まれています。

これによって、この碑は同日に亡くなった三頭の馬を供養するために建てられたものであることがわかります。向かって右側の碑も同じく「馬頭観世音」碑ですが、こちらは左のものよりも少し風化が進んでいるように見受けられます。

この碑は他の碑と違って南向きに建てられていて、碑面に「馬頭観世音」と、右側面に「建主 藤田虎太郎」とそれぞれ刻まれています。

また、左側面に刻まれた文字は、「大正十四年三月」とまでは判読できますが、それ以降は石碑の表面がはがれていて読み取ることができません。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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