「馬魂之像」。

(あしあと その429・北区の42・屯田の12)

屯田開拓顕彰広場にある最後の碑が「馬魂之像」です。

巨大な一枚岩の台座の上に、ブロンズ製のたくましい馬の姿があります。

台座の側面には、黒御影石でできた石板が取り付けられており、それには

「馬魂之像

開拓の礎は明治二十二年 石狩平野の一望荒漠たる未開の原野に屯田兵が開拓の鍬を入れて始まり茲に風雪百年の歳月を数える

人間が馬と一体となって開墾が行われ その馬が唯一の原動力として駆使されて緑豊かなる沃土に変貌したことにより 屯田地区住民が今日の近代的且つ文化的生活の恩恵に浴することが出来た

このことを深く鑑みその多大なる馬の労役を讃えて ここに馬魂之像を建立して永久に祀る

昭和六十三年七月十五日 屯田開基百年記念協賛会 特別事業委員会」

と刻まれています。

広場の前面に立てられた説明板には、

「馬魂之像

駿馬のブロンズ像は、昭和63年(1988年)の屯田開基百年を機に建立されたものである。礎石の下には、屯田にあった10基にのぼる馬頭観音や愛馬の基碑を埋設して、農耕に尽して倒れた馬魂の慰霊碑とした。

礎石は、小樽市張碓産の自然石で、ブロンズ像は富山県高岡市の石塚錦秀堂が制作したものである。」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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