(あしあと その506・厚別区の12・上野幌の5)
社会福祉法人報恩会の敷地に隣接して、上野幌神社の境内が広がります。
市道側に面した鳥居をくぐってすぐ右手に、巨大な自然石でできた石碑と副碑が並んでいます。
石碑は日高産の深成岩で、碑面には大きく「拓魂」と刻まれており、「札幌市長 板垣武四 書」と添えられています。
本碑の手前には副碑が置かれ、その碑面には
「碑文
明治十八年この地に最初の開拓の鍬が入れられてより一世紀を経、今日の発展に至ったのは多くの先人の幾多の艱難辛苦を克服した尊い開拓魂と隣人愛の賜である 開基百年の大いなる節目を迎え爰に偉大な先人の功績に深甚なる敬意を表し、その遺徳を後世に伝えると共に、二十一世紀を目指し旭日の如く飛躍せんとする地域住民の決意の象徴として爰に記念碑を建立する
昭和六十年九月二十三日 上野幌開基百年記念事業協賛会 会長 須合良一 白石区長 後藤秀郎書」
と刻まれています。
かつて上野幌の地域は、札幌と恵庭、広島、島松との中継地点として人馬の交流に栄えていたそうです。
また、上野幌神社の鳥居脇には、
「上野幌神社
上野幌神社は、明治22年に野津幌神社として現在地に創立されました。そもそもは、大釜長次郎氏が野津幌川の左岸に、九州の山の神として小さな祠を建てたのが始まりと言われています。大正4年に豊前(現在の大分県)の宇佐神宮から御神霊を拝受し、大正13年に社殿を新築しました。
昭和43年、改築工事を終えて間もない社殿などを全焼しましたが、翌年には再建され、上野幌地区の鎮守として歴史を刻んでいます。」
と記された説明板が立てられています。
0コメント