「相澤家之碑」。

(あしあと その627・東区の16・光星の3)

大覚寺の境内にある「長谷川保君殉職之碑」に向かって右手に建てられた碑が「相澤家之碑」です。

石造りの立派な台座の上に、黒御影石でできた碑が置かれ、その碑面には「相澤家之碑」と刻まれています。

台座の正面には、黒御影石でできた石板がはめ込まれ、それには、

「当家は 明治三年新潟県より来道 旧札幌村字元村二五六に入植 開拓す 特に二代目故獅太郎氏(實相院覺典真常居士昭和十六年二月十五日没)は寺門に功労あり 所謂 初期の当寺総代の一人たり 因って 当山を墳墓の地としたが 移転にあたって その墓石を以って之を建立し 由来を記して 残置する者也

平成三年十月二十七日 六世現住 哲英撰文」

と刻まれています。

この碑は、ここに記されたとおり、相澤家二代目当主の獅太郎氏が大覚寺に縁の深かったところから当寺にお墓を建てましたが、改葬するにあたって、そのお墓を相澤家の石碑としてこの地に残したものになるそうです。明治3年にこの地域に入植したということは、当時の札幌村の創始者の一族であったと思われます。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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