(あしあと その716・清田区の17・清田の6)
厚別(あしりべつ)神社の境内の南側の一角に土俵があり、そのそばに石碑が建てられています。
札幌軟石でできた台座の上に置かれた碑の碑面には、「「上相撲記念」と刻まれていいて、上台の正面には「島千鳥」という四股名が浮き彫りにされています。
碑の背面には「厚別住民 佐々木喜太郎(「喜」は略字)」と刻まれ、上台の背面には、
「厚別有志一同 南通奥石山 キ(四角で囲われた屋号)職工一同 石工 笈田惣太郎 丹保清松 大正十三年九月」
と刻まれています。
現在ではあまり見られなくなってきましたが、かつて神社では土俵が設けられ、祭日などに奉納相撲が開催されていました。この碑もそれに関係して建てられたものだと思われ、「島千鳥」という四股名の関取が活躍したのではないかと考えられます。札幌市内にはほかにも地方相撲で活躍した関取の石碑がいくつか残されています。
0コメント