「力石」。

(あしあと その719・豊平区の84・福住の2)

福住厳島神社の鳥居の南側に、台座に置かれた丸い大きな石があります。これは、「力石」です。

丸石の上部には、「力石 二十八貫」と刻まれています。一貫は3.75キログラムになりますので、28貫は105キログラムになります。

台座の正面には、「肩揚成功者」として、14名の氏名が刻まれています。

また、台座の背面には、「昭和四十六年十月建之 大植勝美 板摺政敏」と刻まれています。

力石の脇には説明板が立てられており、そこには

「力石

明治時代から、各地の農村には青年農畜会、西通青年会、豊平町青年団西通分団、福住青年会など青年の集合団体が作られてきた。この石は、長い間、青年たちの力くらべに使われてきたものである。」

と記されています。

豊平区のHPには、上記に続けて

「実際に使用された石は、昭和35年頃に盗難にあったため、現存する石は昭和45年に福住地区の畑で掘り出された形状の似た石を移設したものである。」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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