(あしあと その759・北区の74・太平の1)
太平の国道231号と東15丁目・屯田通との交差点の南側にコンビニエンスストアがありますが、そのさらに南方向に位置する仲通りの入り口に、札幌軟石でできた台座の上に載った大きな石碑があります。
個人住宅の敷地に建てられたこの石碑は、「馬頭観世音」碑です。碑面には大きく「馬頭観世音」と刻まれています。よく見ると、「馬」の文字の上にも何か文字が刻まれているように見えますが、位置が高くて読み取ることはできません。
台座の上台の左側面には、「寄附者」、「有志」として、「篠路本村 横新道 列々布 十軒 五戸 興産社 山口 茨戸 篠路兵村 新琴似兵村 札幌村 花畔」の集落名が刻まれています。また正面から右側面にかけては、「施主 松岡源一」に続いて、「世話人」の16人の氏名が刻まれていて、末尾には「建立 大正拾参年六月拾六日」と刻まれています。
碑のすぐぞ場には説明板が立てられていて、そこには
「太平の馬頭観世音
今のように車や農機具がなかった昔の開拓農家にとって、馬は生活の全てであり、馬なくしては生活が成り立たない状態であった。
馬は農家にとって開拓の蔭の功労者とも言われている。この太平地区で活躍していた馬の健康を祈り、労苦への感謝が「馬頭観世音」となった。
この「馬頭観世音」碑は、大正13年(1924年)に建立された。」
と記されています。
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