「元町墓地移転記念碑」。

(あしあと その830・清田区の19・里塚の6)

里塚霊園内にある市民墓地の改葬移転記念碑の一つである「元町墓地移転記念碑」です。ほかにも数基の移転記念碑がある中で、この記念碑だけなかなか見つけることが出来ませんでした。それというのも、そのほとんどが園内の車路に面して建てられているんですが、この碑だけが奥まったところに建てられていたからです。

碑は石積みの台座の上に置かれている白御影石のもので、碑面の右側には「元町墓地移転記念碑」と刻まれた黒御影石がはめ込まれています。

その左側には、同じく黒御影でできた石板がはめ込まれ、そこには

「札幌市の創建に先立つこと三年余 慶応二年以来 未開の荒野開拓の業を成した父祖縁者の眠る元町墓地も 百有余年にわたる地域の発展と近年における都市計画の推移に伴い霊地としての尊厳が損なわれるに至った

このことから墓主の総意と元町墓地移転委員会の協力により当里塚霊園に移転改葬することとした

ここに諸霊の冥福を冀い記念の碑を建立する

昭和四十八年十月二十八日 札幌市長 板垣 武四」

と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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