(あしあと その847・厚別区の28・厚別の22)
厚別にある白雲山智徳寺の門前に、大きな石碑が建てられています。
碑面の上部には「小林翁之碑」と刻まれており、その下に
「小林惣太郎翁 夙ニ生国越前ヨリ渡道 大谷地ニ入植 後ニ下野幌ニ移住 開拓ニ従事 専ラ営農ニ其ノ範ヲ示サル 其ノ頃越後ノ僧下酉智三法師 大川常吉氏宅ニ駐錫 一寺創立ノ素志ヲ披瀝サル 之知ルヤ翁 率先其ノ協力ノ意ヲ誓ヒ即座ニ此地弐町四反八畝拾弐歩ヲ当寺境内並ニ維持財トシテ寄進サル 時是明治弐拾年拾壱月也 法師直チニ草庵ヲ結ビ開教聞法ノ一歩ヲ印サル 爾来八拾年幾多篤信者ノ懇念ヲ累積シテ遂ニ当寺ノ法燈今日ニ及ベリ
茲ニ故翁ノ徳績大ナルヲ稱へ碑ヲ以テ記念スル也 白雲山 智徳寺檀信徒一同
昭和四拾弐年八月建之 東浦庵書」
と刻まれています。
この碑と寺門を挟んで反対側の位置に説明版が建てられていて、そこには
「白雲山智徳寺
越後国の勧善寺に生まれた下酉智三師が、明治20年、大谷地に入植した小林惣太郎氏から境内地の寄付を受けて、草小屋の説教場を現在地に建てたのが智徳寺の始まり。厚別区では最も歴史の古い寺です。
本堂は、村人たちの労力奉仕により明治27年から建立を始め、31年に落成。明治32年には寺号の智徳寺と白雲山の山号が許可されました。昭和47年に移築された本堂は、内部に創建当時の姿をとどめています。」
と記されています。
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