「楡影寮記念碑」。

(あしあと その896・北区の110・北海道大学の16)

北海道大学の構内を南北に走る中央通路の北15条辺りで、恵迪寮方向に向かう横通りに入ると、その途中に自然石でできた石碑が置かれています。

この碑は「楡影(ゆえい)寮記念碑」で、碑面に「記念碑 楡影寮」と刻まれています。その下には

「ここに僕らの棲み家があった ここで学んだ 語った 歌った そして時が流れた

楡影の青春を偲んで オバンケルの息子たち」

と刻まれた黒御影の石板がはめ込まれています。

「オバンケル」とは、ドイツ語の「Onkel(おじさん)」と「おばさん」を合わせた造語で、当時の学生寮の賄いを務めたおばさんを、学生たちは親しみを込めてそう呼びました。

碑の左側面にも、黒御影の石板がはめ込まれていて、そこには

「略年譜

1946年 私設寮としし江別に開寮

1950年 北海道大学の施設となる

1955年 この地に新寮を建設し移転

1983年 新学寮建設に伴い統合のため閉寮

2003年9月 北海道大学楡影寮碑建立委員会」

と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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