(あしあと その190・東区の5・中沼の5)
福移神社の一番鳥居側にあるのが、「福移開拓百年碑」です。碑は、石積みの上に白御影石が載った台座の上に、大きな黒御影石が載せられた堂々たるもので、碑面には「福移開拓百年碑 北海道知事堂垣内尚弘書」と刻まれた文字が白く浮き出ています。
碑の背面には、
「碑文
北辺ニ新天地ヲ求メ旧福岡藩黒田家士族明治十五年集団移住開拓以来茲ニ風雪百年福移発展の基礎ヲ築ク碑ヲ建立シコレヲ後世ニ伝タフ
昭和五十六年九月十五日 建立」
と刻まれています。
福移の地名は、「福岡」から「移住」してきた開拓の先人たちの労苦を偲ぶために、その一文字ずつをとって名付けられたと言われています。当初約40戸の入植から始まったこの地当別太の開拓も、年を追うごとに人口が増えていきましたが、明治31年、同37年の石狩川の大洪水によって壊滅的な打撃を受け、多くの農民が土地を去っていきました。その後も苦難の道歩みながら人生を開拓に捧げた人たちによって、広大な農作地が広がりました。
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