(あしあと その200・北区の13・篠路の8)
興産社を興した滝本五郎氏の功績を讃えた「報(頌)徳碑」の右手前にあるのが、「興産社取締役原氏之碑」です。札幌軟石でできた碑の碑面には、「興産社取締役原氏之碑」と刻まれています。
石碑の背面には
「君姓源氏禰文吉阿波板野郡牛屋島人明治十五年三月赴任就開墾事業明治十七年三月罹病歿〇農場明治三十三年三月有志相謀建〇」
と、原氏の略歴が刻まれています。
原文吉氏は、興産社を興した滝本五郎氏と同郷で親しく交わり、同社の重役として滝本氏を助け、篠路における藍栽培の拡大に尽力しました。この碑のそばには、「藍栽培ゆかりの地」と記した案内板も建てられていますが、残念ながら文字や「明治43年頃の藍栽培作業」と記した写真がところどころ剥げかかり、すでに判読しにくくなってしまっています。
0コメント