(あしあと その201・北区の14・篠路の9)
この場所で最後に紹介する碑が、五角柱の「地神碑」です。札幌市内に十数か所ある五角柱の碑は、四国から入植した人たちが建てたものと言われています。
台座の上に建てられた碑のそれぞれの面には、北面から時計回りに、「天照皇大神宮(てんしょうこうたいじんぐう)」、「大己貴命(おおなむちのみこと)」、「垣安媛命(かきやすひめのみこと)」、「少彦名命(すくなひこなのみこと)」、「稲倉魂命(いなくらたまのみこと)」の五祭神の名前が刻まれています。
この地神碑が建てられいる囲み中の一隅には、白御影石で作られた同様の地神碑が置かれています。
レプリカのようにも見えるこの碑は比較的新しいものですが、その台座の北面には、「発起人 鵜飼清 宮西武三郎 芳賀貢」と、西面には7人の氏名が刻まれているのが見て取れます。
地神碑の右側には、札幌軟石でできた手水鉢が置かれており、正面には「奉納」と、背面には「総氏子中」として、「世話人」の10人の名前がそれぞれ刻まれています。
地神碑は、五穀豊穣を願って、農耕に関係する五祭神を祀るために建てられたものです。
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