「開拓紀念碑」。

(あしあと その288・清田区の3・有明の2)

有明神社の境内に並ぶ二基の大きな石碑。その右側に位置するのが「開拓紀念碑」です。

札幌軟石でできた石碑の碑面には、大きく「開拓紀念碑」と浮き彫りされています。

平らに削られたおもて面とは違い、自然のままで赤茶けた碑の背面には、「明治四十一年九月廿日」と刻まれています。

碑の台座は三段になっていますが、その一番上の段の正面には、「第十六部建設寄附」と浮き彫りにされ、その左に「碑石 杉平清五郎 運搬 青年會」と刻まれています。

有明の地に入植者が足を踏み入れて開拓を始めたのが明治30年ごろ、有明神社の前身である公有地神社が建てられたのが明治33年ごろとされています。開拓は困難を極めながらも着実に進み、明治41年にこの紀念碑が建立されました。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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