(あしあと その427・北区の41・屯田の10)
屯田開拓顕彰広場の右奥にある石碑の一つで、三基並んだ碑の一番左に建つのが、「水田開発記念碑」です。自然石を積み上げた台座の上に、黒御影石でできた碑石が建てられています。碑面には大きく「水田開発記念碑」と刻まれ、左に「北海道大学長 杉野目晴貞書」と添えられています。
碑の背面には、
「元屯田兵第一大隊第四中隊練兵場之跡 大正三年 土功組合創立發起者 昭和三十三年七月建之」
と刻まれ、下部に6人の氏名が刻まれています。
広場の道路側に面して立てられた説明板には、
「水田開発記念碑
屯田地区は、当初畑作主体の農業であったが、農家経済が成り立たず、これを建て直すために稲作を目指した。兵村の公有財産を売却して資金を作り、篠路兵村土功組合を大正2年(1913年)に創設して、新川や創成川から水利をはかって約670ヘクタールの美田を造成した。多収穫のための研究団体も設立して札幌一の水田単作地域となった。
この碑は、土功組合が創設されてから45年後の昭和33年(1958年)に建立された。」
と記されています。
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