「井頭龍神」。

(あしあと その447・北区の44・北大周辺の6)

偕楽園緑地の一隅に、神社を模した少し大きめの祠造りの建物があります。その前には、「井頭(いのがみ)龍神」と刻まれた石碑が建っています。

偕楽園緑地は、豊平川の伏流水が湧き出てできたメムという湧水池の跡地になります。そのメムは、明治天皇が行幸された際に手を洗われたことから、御膳水として知られるようになり、いつしか付近住民によって水神信仰が生まれました。その後、このメムに端を発するサクシュコトニ川のほとりに建てられた料亭の女将が中心となって、同業の女性たちと水神様をお参りするようになり、昭和25年頃にお宮が建てられて龍神様が祀られることになったとされています。

現在の社は、平成13年に建て替えられたもので、昭和28年には戦後の物資不足から札幌まつりで使われた山車みこしをこの龍神様のお宮にしました。現在の社の中には、当時のお宮が祀られているということです。(札幌市北区HPより。)

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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