「アンパン道路」碑。

(あしあと その498・豊平区の61・月寒の18)

平岸小学校の前に掲げられた説明板に、「アンパン道路」のことが記されています。そこには、図示されたアンパン道路の経路とともに、

「アンパン道路

この道路は、明治44年(1911年)にできた平岸小学校前から国道36号(弾丸道路)の月寒中央通7丁目までの全長2.6kmの道路で、当時、豊平から月寒に移転した豊平町役場に直接通じる新しい道として造られました。起伏に富んだ土地での道づくりは容易ではなく、従事した兵士の労をねぎらうため毎日5つのアンパンが配られたことから、「アンパン道路」と呼ばれるようになりました。昔の平岸の人たちが強く願って結実された道は、いまも私たちの暮らしに寄り添いながらその役割を果たしています。」

とあります。

平岸小学校から地下鉄南北線南平岸駅の下をくぐり、坂を上って環状通との交差点の手前から左斜めに小路を入って環状通を越え、坂を下りて月寒公園をかすめるようにしてアンパン道路をたどっていくと、坂を上りかけたその先に石碑が建てられているのが見えてきます。

碑面には、

「アンパン道路 明治44年旧歩兵第25連隊兵士の労力提供と地元民の芳志により完成 昭和62年12月」

と刻まれています。

ここで配られたアンパンは、月寒あんぱんの名称で道民に親しまれている老舗の株式会社ほんまによって現在も作られています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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