(あしあと その616・豊平区の71・月寒の20)
月寒東2条19丁目の住宅地の中にある東月寒会館前に大きな石碑が建てられています。
この石碑は、「協心拓地 開基百年之碑」です。石積みの台座の上に巨大な自然石でできた碑が置かれ、その碑面には、「協心拓地 札幌市長 板垣武四」と刻まれています。
台座の正面には黒御影石でできた石板がはめ込まれ、そこには、
「開基百年之碑
この地 明治十年にはじめて開拓の鍬を入れられたと伝えられる
北国の厳しい風雪に耐え未開の原始林を切拓き艱難辛苦住民相和し相協力して今日の繁栄の礎を築いた
二里塚(東月寒三区)開基百年 二里塚農事実行組合創立五十年の記念すべき年を迎へ 先人の偉業を賞へ その労苦を偲ぶと共に 我等又先人の意志を受継ぎ 心をあわせて豊かなる郷土を後世に伝えんとす
限りなく拓けゆく未来永遠の平和を念願し開基百年之碑を建立す
昭和五十二年十一月吉日
二里塚開基百年 農事実行組合創立五十年 記念事業実行委員会 網谷重昭謹書」
と刻まれています。
この地域は、かつては、室蘭街道(現国道36号)の起点である創成橋から2里(約8キロ)の距離に当たることから「二里塚」と呼ばれていました。その後、昭和19年の字名変更で「八紘」となり、昭和22年には現在の「東月寒」に改称され、二里塚の地名は消滅してしまいました。
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