(あしあと その656・豊平区の77・平岸の19)
平岸霊園内の小高い丘の上にある「供養塚」。これは、先に紹介した「暁野墓地無縁精霊合葬墓」と合同納骨塚の建物を挟んで反対側にあります。碑面には大きく「供養塚」と刻まれています。
碑の背面には黒御影の石板がはめ込まれ、それには
「この供養塚は、平岸火葬場(現豊平区平岸五条十四丁目に、昭和十九年五月十六日開設)を、豊平区里塚五百六番地に移転(昭和五十九年七月二十五日)したさい、隣接の平岸霊園にその安住の地を求めて建立したものである。
札幌市 昭和五十九年七月」
と刻まれています。
平岸火葬場は、元は豊平火葬場を移転して開設されたもので、現在その場所には札幌市立八条中学校が建てられています。その後、里塚霊園内に火葬場が移設されましたが、平岸火葬場の跡地には平岸プールが建てられ、現在に至っています。
上記の碑陰には、里塚霊園の住所が「豊平区里塚」と記されていますが、分区した現在は「清田区里塚」になります。
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