(あしあと その703・東区の23・栄町の1)
北41条東10丁目にあるひのまる公園内に建つ「日の丸農場記念之碑」。
白御影石でできた碑の碑面には、赤色の御影石の石板がはめ込まれており、碑面には「日の丸農場記念之碑」と大きく刻まれたその下に、「北海道知事 堂垣内尚弘書」と添えられています。
碑の背面には、「昭和四十七年十月吉日 建立者 日の丸水田組合」に続いて、「組合長」以下31人の氏名が刻まれています。
碑の前方には、金属製の説明板が立てられていて、そこには
「日の丸農場跡
このあたりは、旧札幌村の三大農場の一つ「日の丸農場」があったところである。明治41年(1908年)北海英語学校(現 北海高校)の校長 浅羽靖から農場を購入した日の丸商店主松本菊次郎は自ら農業経営に取り組み、肥料をとり入れたり機械力を導入したりして成果をあげた。歴代の農場主が、開拓以前をしのばせる貴重な樹林として保存に努めたハルニレやヤチダモの大木が、「ひのまる公園」に残っている」
と記されています。説明の下には、白黒写真のプレートが掲げられていますが、薄れて判読することはできません。
日の丸農場は、北大第3農場の東側に位置し、かつてこの地域は烈々布(れつれっぷ)と呼ばれていました。日の丸農場を開設した松本菊次郎氏は三重県出身で、渡道して日の丸商店を開業しました。同店の主力商品であった化学肥料は、北海道の農業に初めて取り入れられて広く普及することになり、農業の発展に貢献しました。
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