「馬頭観世音」碑二基。

(あしあと その729・豊平区の86・豊平の13)

国道36号沿いにある豊平の古刹「経王寺」の寺門から本堂に向かう途中の右手に、「観音堂」の小祠があります。入り口の上部には、八世住職の正壽院日堂上人の揮毫による「観音堂」の額が掲げられています。

内部には、3体の観音様が安置されており、向かって左から「水子供養 慈母観音」、「妙法観音」、「馬頭観音」の名称が記された額が掲げられています。

中でも、一番右にある「馬頭観音」は、「馬頭觀音」と浮彫がされた台座の上に石像が置かれています。

その手前には四角柱の石碑が置かれており、その正面に「馬頭観世音」、右側面に「明治十七年四月廿四日建之」と刻まれています。

豊平区の郷土史研究家である中川昭一氏の「豊平の歴史」に、この碑は「平成18年秋に納骨堂裏の草刈りをしていて発見されたもの」であることが記されています。他の面には、「施主 中川源左衛門 今井元吉」の氏名が刻まれているそうです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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