「みのりの像」。

(あしあと その762・豊平区の88・平岸の21)

平岸小学校の前庭にブロンズ像が建てられています。

女性の立像が載せられた白御影石の台座の前には、「みのり 平岸開基110年紀念」と刻まれた黒御影石が置かれています。

三方にレリーフがはめ込まれた台座の背面には、

「明治四年 岩手県人六十余戸の者此の地の森に斧鉞を入る

疎水を掘り田を作り 林檎の主産地を形成 耕作面積三百余町歩 春秋の美観に彩られ 遠く海外に名を挙ぐ

星霜百拾年 北方の首都 札幌の一となって人口五万 故人の血の辛酸を偲びてこれを建つ

昭和五十五年九月 平岸開基百拾年記念会 題字揮毫 札幌市長 板垣武四 彫刻制作 本田明ニ」

と刻まれています。

像の傍らには説明板が立てられており、そこには

「みのりの像

平岸開基110年を記念して建てられ、昭和55年9月に除幕。背景のリンゴの木と清楚な乙女像は北方に生きた人の強さと知性を示し、往時のリンゴ園をしのばせる。」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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