「佐藤昌介像」。

(あしあと その800・北区の81・北海道大学の7)

北大構内にある「佐藤昌介像」。黒御影の敷石の上に白御影でできた台座が置かれ、その上に佐藤昌介氏の胸像が載せられています。台座の正面には、「初代総長佐藤昌介先生」と記されたブロンズ板がはめ込まれています。

像の脇には説明板が立てられており、そこには

「佐藤昌介像

札幌農学校第1期生としてクラーク博士の薫陶を受け、後に同校校長となる。明治40年(1907年)、同校が東北帝国大学農科大学に昇格して学長に就任。

さらに大正7年(1918年)、北海道帝国大学発足と同時に初代総長となる。

帝国大学の昇格に尽力し、「北大育ての親」と言われる。」

と記されています。

佐藤昌介氏は、当時の札幌の名士の一人であり、新渡戸稲造氏とともに日本で初めて農学博士の称号を授与され、後に男爵の称号を得ています。この胸像は、大戦時の金属供出によって改修されてしまい、現在の像はその後再建されたものになります。札幌市内に残されている碑には、氏が揮毫したり撰文するなど、氏が関与したものが数多く残されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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