「六地蔵」。

(あしあと その831・清田区の20・里塚の7)

里塚霊園内に入って道なりに進んで行くと、右回りの大きなロータリーとなっていて、そのカーブの始まりから少し入った右手に小さなあずまやが建てられています。

あずまやの正面入り口の上部には、「六地蔵堂」と書かれた表示板が掲げられていて、中に6体のお地蔵さまが祀られています。

内部の正面の壁には説明板が掲げられ、そこには

「六地蔵

六道において衆生(しゅじょう)の苦しみを救うという六種の地蔵菩薩。すなわち、地獄道を救う檀陀(だんだ)、餓鬼道を救う宝珠(ほうじゅ)、畜生道を救う宝印(ほういん)、修羅道を救う持地(じち)、人道を救う除蓋障(じょがいしょう)、天道を救う日光(にっこう)の各地蔵の総称。また、延命・宝処・宝手・持地・宝印手・堅固意の六地蔵とする説もある。

豊平墓地移転に伴い、豊平墓地入口の地蔵堂内より移設し、昭和六十一年九月二十六日完工した。」

と記されています。

六地蔵移転の経緯は、豊平墓地移転記念誌にも簡単に触れており、地蔵堂前で執り行われた供養式の写真とともに、「豊平墓地入口にあった地蔵堂。由緒ある6地蔵は里塚霊園に、母子地蔵は善道寺に移された」とのキャプションが添えられています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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