「札幌村道路元標」。

(あしあと その871・東区の38・本町の10)

札幌村郷土記念館の正面玄関を入ってすぐ右手に「札幌村道路元標」の石碑が保存されています。

三和土の一隅にさりげなく置かれているので見落としてしまいがちですが、石碑の背面を見ると、「昭和四年建設 北海道廳」と刻まれています。

石碑の上には説明書きが置かれていて、そこには次のように記されています。

「札幌村道路元標

道路元標のルーツは明治6年大政官(だじょうかん:正しくは太政官)の通達によって、東京の日本橋、京都では三條橋の中央を以って国内諸街道の起程の元標とされた。

大正8年公布された「道路法施行令」によって府県庁、師団司令部、鎭守府又は市町村にも道路の起点として元標を設けることとなって、北海道でも昭和3~4年ごろ各地に設けられた。

札幌村道路元標も昭和4年に北海道庁によって村役場前(現郷土記念館)に設置された。

各地の道路元標は役済となって多くは失われた。」

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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