「馬霊第七王驊号之碑」。

(あしあと その872・北区の96・屯田13)

屯田の住宅街にある広大な空き地の一角に、小さな石碑が建てられています。

2本の小さな松が添えられた狭い敷地に南向きに建てられている、札幌軟石でできた墓石型の石碑の碑面には、「馬霊第七王驊(おうか)号之碑」と刻まれています。

碑の右側面には「昭和二十六年五月二十二日生 昭和三十五年六月十二日亡 仝年六月十五日小馬亡」と、背面には「昭和三十七年八月建石川茂」とそれぞれ刻まれています。


碑の左側面には、「会場釧路 昭和二十八年度全道共進会二等賞並最優賞 管内共進会二才馬三才馬共ニ一等賞」と刻まれています。

石碑のそばに立てられた説明板には、

「馬霊第七王驊号之碑

昭和26年(1951年)に生まれたペルシュロン種の牡馬で、昭和28年、釧路市で開かれた全道共進会で、一等賞、最優秀賞を獲得。また、石狩管内二歳馬三歳馬共進会でも一等賞に輝いた名馬で、篠路ペルシュロンの名をあげた。昭和35年子馬を生んだあと死んだ。その子馬も母馬のあとを追うように死んだという。石川茂氏が愛馬の死をいたんで昭和37年に建立した。

札幌軟石造りで、二段積み台石の上に高さ70センチメートル、幅30センチメートルの棹石を建てている。」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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