「馬霊神蕾驊号の碑」。

(あしあと その873・北区の97・屯田14)

「馬霊第七王驊号之碑」から離れた住宅街の一角に、「馬霊神蕾驊号の碑」が建てられています。

碑面には大きく「馬霊神蕾驊号の碑」と、右側面には「明治四十二年六月廿日生」とそれぞれ刻まれています。また、上台の正面には「服部家」、右側面には「江別町 小樽市」にそれぞれ氏名が刻まれています。

碑の左側面には「大正四年七月十三日卒死」と、上台の左側面には「余市町 生振村 新川添 望來村 篠路村」にそれぞれ氏名が刻まれています。

石碑の手前には手水石が置かれており、その正面には大きく「奉納」と、右側面には3人の氏名と「大正十四年八月一日」と刻まれています。

石碑の脇には説明板が立てられていて、そこには

「馬霊神蕾驊号の碑

蕾驊号は、ペルシュロン系の種牡馬で、農林省種畜場(真駒内)から馬産改良のため、篠路兵村(現在の屯田)に貸し下げになった名馬で、この種牡場により屯田はもとより、江別、石狩町生振、新川、篠路、など石狩地方の広大な地域の馬産改良に大きな成果をあげた。この馬を飼養していた服部政雄氏がその功績を讃えて明治42年(1909年)に建立したものである。

札幌軟石造りで、三段積み台石の上に高さ80センチメートル、幅30センチメートルの棹石を建てている。」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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