「故陸軍歩兵上等兵千田染作慰霊碑」。

(あしあと その891・豊平区の111・豊平の20)

経王寺の境内の南側に広がる墓地に建てられた石碑の一つが「故陸軍歩兵上等兵千田染作慰霊碑」です。札幌軟石でできた背の高い四角柱の碑は風化が著しいですが、碑面には「南無妙法蓮華経」と刻まれ、その左側面には

「故陸軍歩兵上等兵千田染作君者従征露軍第七師團〇〇五聯隊第二中隊明治三十七年十一月二十六日於清国盛京省旅順方面松樹山補備砲臺附近熾思烈勇敢奮戦激闘〇遂名譽之戦死」

と、千田氏の戦死に至った経緯が刻まれています。盛京省は、現在の遼寧省の旧称になります。

碑面の下部には文字が刻まれていますが、風化して判読が困難になっています。

碑の右側面には

「明治三十七年十一月廿六日附賞勲局総裁ヨリ明治三十七年戦役之功ニ依リ功七級金鵄勲章白色勲八等桐葉章ヲ授ケ賜フ」

と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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