(あしあと その899・北区の113・北海道大学の19)
北海道大学獣医学部の西側の敷地の一角に「畜魂碑」があります。大きな自然石の碑面には、「畜魂碑」と刻まれています。
碑の背面には、「動物の生命に対する 我らの敬虔にして 悲しみに充ちし心を永遠に」と刻まれ、その下には次のように刻まれた金属板がはめ込まれています。
「碑文
本畜魂碑は本学獣医学部並びに獣医学研究科において、獣医学教育研究のために供された多数の実験動物並びに本学附属家畜病院において治療の効無く死亡した家畜、愛玩動物に対して、厚い感謝と深い哀惜の念を籠め、これら動物達の魂を慰霊するために建立されたものである。
最初の畜魂碑は昭和二十三年(一九四八年)七月二十日旧家畜病院横に建立されたが、学部新校舎建設に伴い昭和三十九年(一九六四年)現在地に移設された。以来五十有余年の星霜を経て石碑の損壊甚だしきところ、この度、獣医学部創立五十周年を記念して、多くの人々等から浄財が寄せられたことにより、新たなる畜魂碑がここに完成した。旧石碑は新碑の地下に埋伏されている。
動物の生命に対する我らの 敬虔にして慈しみに充ちし心を永遠に。
平成十五年十月十六日 北海道大学 大学院獣医学研究科・獣医学部 北海道大学獣医学部同窓会 題字揮毫 廣重力」
石碑の脇に置かれた狛犬の台座の背面には、「昭和四十四年十月建之 繁名定三」と」刻まれています。
0コメント