「馬頭観世音」碑。

(あしあと その216・白石区の4・米里の1)

言葉ではなかなか説明できない場所ですが、住宅よりも空き地が目立つ地域の一角に、平成11年に閉校した東米里小中学校があった跡地の公園があり、その南側に広大な東米里八幡神社の境内があります。ただし、東西に細長い境内の土地やその奥にある鳥居に比べてその社殿は小さく、その場所を探し求めていてもつい見逃してしまいそうになります。その神社の境内にポツリと小さな碑が建っていますが、境内の奥に足を踏み入れてみないとその存在はわかりません。

その碑は「馬頭観世音」碑です。レンガを積んで築かれた台座の上に、自然石でできた碑が載せられただけの目立たない石碑の碑面には、「馬頭観世音」と刻まれただけで、他には建立年月を示す文字などは一切ありません。

この碑が、開拓に従事した馬牛の霊を慰めるために建てられたものだということはわかりますが、その出自について手がかりとなるものは、この碑から読み取ることはできません。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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