「御大禮記念樹」碑。

(あしあと その287・清田区の2・有明の1)

清田区の真栄から、道道341号通称真駒内御料札幌線を滝野方向に向かうと、有明小学校の手前の右側に有明神社があり、神社の鳥居を抜けてすぐ右手に札幌軟石でできた「御大禮記念樹」碑が建てられています。

碑面には「御大禮記念樹」と刻まれていますが、すぐそばに植わっている巨樹がその記念樹であるのかどうかは判然としません。

碑の背面には、「昭和三年十一月十日建之公有地青年分團」と刻まれています。

かつての有明地区は、篠路屯田に対する給与地であったことから「公有地」と称されていました。昭和19年の字名改称により有明と呼ばれるようになりましたが、この神社も昔は公有地神社と呼ばれていました。この碑が建てられた昭和3年11月は、京都において昭和天皇の即位の礼と大嘗祭の御大礼が執り行われた年であり、これを記念して植樹されたものであることがわかります。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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