「馬頭大神」碑。

(あしあと その340・北区の24・新川の1)

発寒から西野屯田通を東進して、新川通の交差点から一つ目の交差点を右折してすぐ左手に、新川皇大(こうたい)神社の鳥居が見えてきます。

鳥居をくぐって参道のすぐ真正面に神社の社殿がありますが、社殿の左を回って境内の奥まったところに、二基の石碑があるのが分かります。

その右側に建つのが、「馬頭大神」碑です。丸石が積まれた台座の上に台石が置かれ、その上に大きな自然石でできた石碑が載っています。碑面には大きく「馬頭大神」と刻まれています。

石碑の背面には、「昭和廿四年十月廿七日建之」と刻まれ、その下に「発起人」の5人の氏名と、「琴似」の文字が読み取れます。

碑の左側面には、「新川青年會」の19人の氏名が刻まれており、台座の側面に「平成元年10月吉日改修」と刻まれた黒御影石の石板がはめ込まれたその上には、「馬頭大神寄附者」として22人の氏名が刻まれた黒御影石の石板が置かれています。

石碑の左横には説明板が立てられており、それには

「馬頭大神

馬は農家にとって開拓の蔭の功労者であった。馬の健康を祈り、労苦への感謝が「馬頭大神」となった。

この「馬頭大神」碑は、昭和24年(1949年)に建立されたが、今でも馬頭さんのお祭りと呼ばれる例祭が、毎年10月17日に行われている。」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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