「旧北部軍司令官邸」(現つきさっぷ郷土資料館)。

(あしあと その470・豊平区の59・月寒の16)

札幌市立月寒中学校の南側に、月寒資料館緑地と名付けられた敷地があります。その緑地の奥には、赤レンガで造られたつきさっぷ郷土資料館がありますが、その建物は先の大戦の前に北部軍司令官の官邸として建てられました。

敷地の入り口に立つ門柱から緑地内を望むと、その正面に説明板が立てられています。そこには、

「旧北部軍司令官官邸(現つきさっぷ郷土資料館) 建築年 昭和16年(1941ねん)ころ 構造 レンガ造2階建て

明治29年(1896年)札幌に第7師団が設置され、月寒に歩兵第25連隊が置かれた。昭和15年(1940年)には、陸軍の東北、北海道地方を統括する北部軍司令部が置かれ(現在の月寒中学校の位置)、司令官官邸としてこの建物が建てられた。戦後北大の学生寮として使われ、昭和60年(1985年)からは「つきさっぷ郷土資料館」となった。」

と記されています。

敷地に向かって左側の門柱の陰には、小さな標柱が残されており、その一面に「陸軍省用地」と刻まれているのが分かります。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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