「旧本通俱楽部」。

(あしあと その514・白石区の33・本通の6)※移設中です。

国道12号通称本通と白石藻岩通の交差点付近に、現在は店舗として使用されているものと倉庫らしい赤レンガ造りの建物があります。

国道に面した店舗の前にはバス停がありますが、そのすぐ近くの歩道脇に説明板が立てられています。その左側には「小端立て空間積み」と記載されたレンガ積みの見取り図と、その下に「昭和初期の本通倶楽部」と記された白黒写真が掲げられており、さらにその右半分には、次のように記されています。

「旧本通倶楽部

このレンガ造りの建物は、本通倶楽部の木造会館が古くなったために昭和3年に建て替えられたものだ。防音・断熱などを考えた耐熱レンガの小端立て空間積みという珍しい方法で組まれている。

他の北郷倶楽部(大正13・1924)、南郷倶楽部(昭和3・1928)、横町倶楽部(昭和11・1936)が木造だったので当時は大いに珍しがられた。

昔、会合は地域の責任者の家で行うのが普通だったので、気兼ねせずに会合が行え、娯楽行事もできる場所がほしいと村民は願った。そこで有志が資金や労力を出し合って会館を建て始め、各地域に俱楽部ができた。さらに農繁期に子供を預ける保育所の設置にまで発展して、地域の重要な役割を果たしていった。」

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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