「有島武郎邸跡地」。

(あしあと その516・白石区の35・菊水の6)

以前に紹介した「有島武郎邸跡地」の碑。その碑のある敷地から、通りを挟んだ反対側に公園があります。豊平川の河川用地に広がる河岸公園という名称の児童公園の一角に、「有島武郎邸跡地」の説明板が立てられています。

その説明板の左側には、「当時の有島武郎邸(現在地から道路の真向かい約20メートルのところにあった)」と記された白黒写真が掲げられ、その右側には次のような説明が記されています。

「有島武郎邸跡地

作家有島武郎が、東北帝国大学農科大学(現在の北海道大学)教授をしていたときの明治43年5月から翌年7月頃まで住んでいたところです。

名作「生まれ出づる悩み」(大正7年作)に、「私の借りた家は札幌の町はずれを流れる豊平川と言う川の右岸にあった。その家は堤の下の一町歩程もある大きな林檎園の中に建ててあった」と書かれています。

ちょうど、有島武郎が結婚して間もない頃で、作家の武者小路実篤や画家木田金次郎たちも、ここをよく訪ねておりました。

その屋敷も、老朽化のため昭和49年に解体され、昭和57年、野幌森林公園内にある「北海道開拓の村」に復元、公開されています。」

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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