「開村五十年記念碑」。

(あしあと その556・白石区の41・白石神社の6)

白石神社の社殿裏にある石碑の中でも、一番奥まった位置に置かれているのが「開村五十年記念碑」です。碑面には、「開村五十年記念碑」と刻まれています。その左側に小さな文字が刻まれているのが分かりますが、風化していて判読することができません。

碑の背面には細かい文字がびっしりと刻まれていますが、そのほとんどが風化して判読することができません。資料によると次のように刻まれているようです。

「白石ノ其古ヲ顧ミレバ明治ノ初年マデハ蓊欝(おううつ)タル森林草茅(そうぼう)ノ野ニ接シ人亦幽ナル地ナリキ明治四年九月宮城県元白石領主片倉小十郎元家臣佐藤孝郷ハ貫属ノ一團一百四戸ヲ率ヰテ͡此地ニ移ス之ヲ本村ノ開基トナシ爾後諸國ノ移住者相踵(くび)キテ至リ心ヲ協セ力ヲ盡シテ林ヲ開キ野ヲ芟(か)リテ美田良圃ヲ作ル其後交通ノ便漸ク開ケ拓殖ノ業亦駸々(しんしん)トシテ其歩ヲ進メタリ明治三十五年四月一日二級町村制ヲ布カレ諸般ノ施設大ニ備ハリ今ヤ耕地四千七百二十五町歩戸数八百六十蔚然(うつぜん)タル一大農村ナリ其功偉ナリト謂フヘシ村民タルモノ長ク前人ノ偉蹟ヲ追慕シ其功沢ヲ銘記シテ忘ルルコトナク其業ニ服シ産ヲ治メテ自彊(じきょう)息マサルヘシ茲ニ開村ノ由来ヲ記シ石二刻シテ千歳ノ記念トス

大正九年九月十一日 白石村民建設」

石碑の台座の背面には、「建設常務委員」5名及び「委員」17名の氏名が刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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