「拓魂」碑。

(あしあと その577・北区の61・新琴似神社の12)

新琴似神社の境内にある「拓魂」碑。巨大な自然石の碑面に、大きく「拓魂」と刻まれています。

碑面の下部にはめ込まれた黒御影石の石板には、

「百年の 基を開きし 農魂ぞ 命絶やすな 先達の声

昭和六十一年五月三十日 新琴似農業協同組合 組合長理事(氏名)」

と刻まれています。

碑の裏面には、黒御影の石板がはめ込まれており、それには、

「拓農の史

新琴似開基百年記念行事の一環として時代の変革に大きく寄与して来た農業組織 即ち産業組合 農業会そして昭和二十三年新琴似農業協同組合と改組されて三十八年その間協同の和を基に今日の歴史と基盤を築いた茲に先陣の労苦を忍び功績を讃えて拓魂の碑を建立し歴代組合長を顕彰するものである。

明治四十五年七月 産業組合発足 (初代、二代目組合長氏名)

昭和十九年二月 農業会に改名 (初代から三代目会長氏名)

昭和二十三年四月農業協同組合に改組 (初代から七代目組合長氏名)」

と刻まれています。

碑から少し離れたところに立てられた説明板には、

「新琴似「拓魂」碑

新琴似開基百年を記念して、開拓を支えてきた先人と、共にあった農業組織の歴代の会長を顕彰するもので、昭和61年(1986年)に建立された。

日高産の赤石で、正面に「拓魂」の2文字と碑文、裏面には、歴代の組合長の名前が刻まれている。」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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