「札幌飛行場正門跡と「風雪」碑」。

(あしあと その758・北区の73・北大周辺の9)

北24条西8丁目の宮の森・北24条通に面して建つ専門学校のすぐそばに、コンクリート造りの2本の門柱が残されています。

向かって右側に建つ門柱には、「札幌飛行場」と刻まれた石板が掲げられています。

向かって左側の門柱の脇には、台座に載ったブロンズ製のオブジェが置かれており、その前の歩道上に北区で設置したイメージイラストがあります。

戦闘機のプロペラの一部を象ったと思われるオブジェは、その中央部に少年兵の顔が刻されたもので、左下部に「空」と刻まれています。また、その台座の正面には「風雪」と刻まれています。

オブジェの背面には、「大空にあこがれ、空高く飛んだ、父も兄も弟も、遠い想い出になって消えてしまうだろう。」と刻まれています。

オブジェのそばに説明板が立てられており、そこには

「札幌飛行場正門跡と「風雪」碑

ここにある2基の門柱は、かつて道内ではただひとつ東京への定期航空路を持っていた札幌飛行場正門の跡である。この飛行場の歴史は大正15年(1926年)、旧北海タイムス社が報道用のため、北24条以北を滑走路として使用したことに始まる。昭和8年(1933年)、逓信省はこれを含めて拡張、53万平方メートルの広大な飛行場とした。今井百貨店の屋上にすえつけられた航空灯台は、夜間飛行のための指標であった。昭和20年(1945年)終戦の年、札幌飛行場は閉鎖された。また、隣には同飛行場をしのぶプロペラ型のブロンズ像「風雪」碑がある。これは昭和62年(1987年)に彫刻家の「坂担道」さんが制作したものである。」

と記されていて、その下に「当時の札幌飛行場」と題された空から俯瞰した写真が掲げられています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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