(あしあと その888・豊平区の108・豊平の17)
豊平にある国道36号に面した古刹の龍松寺には、境内にいくつかの碑や仏像が置かれています。
その一つが、寺門から入って左手に建てられた巨大な「開基堀内家彰功記念之碑」です。高高さは碑石だけでも5メートルはある立派なもので、碑面には大きく「開基堀内家彰功記念之碑」と刻まれていて、その左側に「中央隺湛書 落款」と添えられています。
碑の背面には漢文が刻まれていて、
「當山開創〇明治三十三年而本堂庫裡及境内宅地乃百拾坪田園七町五反三畝二拾四歩総所開基堀内龍太郎氏奥室鶴子夫妻之寄進也茲傳其功勲恰不朽建碑〇表彰之云 堀内氏新潟縣佐渡之産家系及一代之經歴詳述〇其墓碑及過去帖
大正九年九月 豊流山龍松寺現住五世〇宗興祖徒相謀建之 南一東二 城山石材店刻」
と読み取ることができます。
龍松寺は、明治29年に総代の堀内龍太郎氏らの宿願により中央寺別院として創建され、後に二世を称する三沢松偃師が開創したことから、両名の名前から一文字ずつをとって龍松寺と命名したとされています。
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