「りんご並木の碑」と副碑。

(あしあと その893・豊平区の113・美園の1)

月寒公園の北西に位置する緑地帯が環状通に面する端に、自然石でできた石碑が建てられています。これは「りんご並木の碑」です。

向かって右側に位置する碑の碑面には、「りんご並木の碑」と大きく刻まれ、その左に「札幌市長板垣武四書」と添えられています。

向かって左側の副碑には、黒御影でできた石板がはめ込まれていて、そこには

「札幌の街に赤いリンゴの実る並木通りをと豊かな市民の心を信じ長野県飯田市の東中学校生徒が植え育てたリンゴ並木を参考にして昭和四十九年十一月板垣市長がこの地にリンゴの若木八十本を植えられた。

以来名産平岸リンゴ作り伝統の技術と多くの区民の奉仕や町の子どもたちの愛情によって今は木の数も九十三本となり年ごとに多くのリンゴが実り道行く人々を楽しませている。

この喜びを祝う豊平区民のリンゴまつりが十周年を迎えこの並木のリンゴが親から子へ子から孫へと実り続くことを願いこれを建てる。

昭和六十年八月 美園リンゴ会」

と刻まれています。

碑の背面には、「リンゴ並木協力団体芳名」として8企業と「碑石を寄贈された」1個人名が記され「美園リンゴ会」で結ばれた、黒御影の石板がはめ込まれています。

また、副碑の背面には、「美園りんご会会員名」として51名の氏名が記された金属板がはめ込まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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