(あしあと その138・白石区の2・菊水の2)
国道36号から豊平川の右岸側の市道を北方向に進んだ、一つ目の丁字路交差点の突き当りに「札幌開祖 志村鉄一翁居住之地跡」碑が建てられています。
この碑は木製で、正面に「札幌開祖 志村鉄一翁居住之地跡」と記されています。碑文は建てられた当時の札幌市長板垣武四氏の揮毫によるものです。
碑の背面の豊平川に向いた側には、
「昭和五十一年八月建立 平成十七年六月改修 札幌開祖 志村鉄一碑顕彰保存会」
と彫られています。
志村鐡一は、札幌に最初に入植した和人の一人で、豊平川の渡し守、通行屋の番人、豊平川の密漁の取締りを兼ねていました。当時の豊平川は現在よりもはるかに水量が豊富で、未開のうっそうとした草木に覆われていたことが想像できます。その両岸にコクワの蔓を渡して丸木舟を操り、対岸に配された吉田茂八とともに人荷を通行させていました。
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