「地神碑」。

(あしあと その313・北区の23・篠路の17)

篠路神社の社殿に向かって左手の奥に「地神碑」が建てられています。その左手には自然石でできた手水石が置かれ、その間には白御影石でできた小さな石柱があり、それには「平成二十年十月三十日移設」と刻まれています。

地神碑は五角柱であり、それぞれの碑面には正面から時計回りに、「天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)」、「少彦名命(すくなひこなのみこと)」、「埴安媛命(はにやすひめのみこと)」、「稲倉魂命(うかのみたまのみこと)」、「大巳貴命(おおなむちのみこと)」の五祭神の名前が刻まれています。

碑の台座も五角形をしており、正面には「世話人」と刻まれ、それぞれの面には合計50人の氏名が刻まれています。

「地神碑」の左側に置かれた手水石は巨大な自然石を掘ったもので、その側面には一部判読不明ですが、「奉納 泉上信〇 〇〇春〇」と読み取れます。

五角柱の地神碑は、主に四国から伝わってきたものと言われています。それぞれの面に刻まれた祭神は、いずれも農業にゆかりに深い神々であり、開拓民によって五穀豊穣を祈願して祀られたものだと思われます。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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