「地神碑」。

(あしあと その341・北区の25・新川の2)

新川皇大神社の境内奥の「馬頭大神」碑の左側に並んで建てられているのが、「地神碑」です。

五角柱の形状の石碑のそれぞれの碑面には、正面から時計周りに「天照大神(あまてらすおおみかみ)」、「大巳貴命(おおなむちのみこと)」、「埴安姫命(はにやすひめのみこと)」、「少彦名命(すくなひこなのみこと)」、「大國主命(おおくにぬしのみこと)」の五祭神の名が刻まれています。

上段の台座には、正面に「明治四十一年九月二十日」と、それぞれの面に「発起人」として44人の氏名が刻まれています。

また、下段の台座の正面には、「皇紀二千六百年紀念 改修工事〇〇」と21人の氏名に続けて「昭和十五年九月十五日」の日付が刻まれています。

さらに、石碑を囲むように石柱が建てられていますが、碑に向かって左前の一角の石柱には「大正十四年九月二十四日」の日付が刻まれ、そのほかの石柱を含めて、寄進者と思われる数名の氏名がそれぞれ刻まれています。

地神碑は、五穀豊穣を祈願して建てられたものであり、五角柱の形状は四国からの入植者が建てられたものだと言われています。札幌市内に現存する地神碑の大半が北区内に存在しているそうです。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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