「エゾオオカミ捕獲場所」。

(あしあと その335・白石区の15・中央の1)

米里行啓通を南郷通から国道12号方向に向かうと、左手に創作豆の池田食品の店舗兼工場があります。その建物の壁際に、「世界でただ1頭の標本となったエゾオオカミを捕獲した場所」の説明板が立っています。

説明板には、左側に「右は白石で捕獲されたエゾオオカミの雄。左は豊平で捕獲された雌。(北海道大学付属植物園の博物館に展示)」の解説が付された白黒の写真が掲げられ、右側には説明が記されていて、それには

「世界でただ1頭の標本となったエゾオオカミを捕獲した場所

開拓が始まったばかりの明治初期の白石は原始林や荒れ地で、ヒグマ、エゾオオカミ、エゾシカなどが住む世界だった。

エゾシカは、大雪による食糧不足と、作物の害獣として駆除されたために絶滅寸前となり、そのエゾシカを主な餌とするエゾオオカミは馬を襲うようになったため毒薬で殺され、明治20年頃に絶滅した。

明治10年(博物館の説明板では12年)に、この場所で昼寝していたエゾオオカミが村人に火縄銃で撃ち取られ、現在では世界でただ1頭のエゾオオカミの雄の標本として北海道大学付属植物園の博物館に展示されている。」

と記されています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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