(あしあと その382・豊平区の55・月寒の15)
月寒中央通7丁目の国道36号沿いにあるつきさっぷ中央公園の入り口に、右半分に男女の姿が描かれたモニュメントが、左半分に「和處」と刻まれた石碑が建てられています。モニュメントの下には、「1958 K.YAMAMOTO」と記されています。これは、札幌市出身の石材彫刻家である山本一也氏の手によるものです。
この石碑の碑面には、「和處」と大きく刻まれた左横に、「豊平町長 本間義孝」と刻まれており、この碑銘が当時の豊平町長の揮毫によるものだとわかります。また、その下には、「一級国道三十六号線月寒地内拡幅舗装竣工記念碑 昭和三十三年十一月一日建之 豊平町」と刻まれており、これがこの碑の正式名称であることがわかります。
国道36号は、開拓の当初から函館―札幌間を結ぶ交通の要路でした。戦後は札幌―千歳間の全面舗装化が行われて、昭和28年に完工しました。その5年後には国道の拡幅運動が持ち上がり、昭和33年の早くに工事が始まって、その年の7月には月寒坂下―月寒市街地間の1.54キロメートルの道路が約2倍の道幅に拡幅され、現在の姿になりました。なお、この碑は、旧豊平町役場の前に建てられたものになります。
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