(あしあと その398・白石区の25・平和通の5)
JR北海道函館線の白石駅の前庭に、「幌内鉄道・定山渓鉄道と白石駅」の説明板が立てられています。
説明板の左側には、「大正10年の白石停車場」と題された白黒写真と、「昭和10年版5万分の1地形図」と題された地図が上下に配され、その右側に次のような説明が記されています。
「幌内鉄道・定山渓鉄道と白石駅
開拓使は、北海道初めての鉄道である幌内鉄道(現在の函館本線)を、明治15年(1882)に小樽から白石・江別経由で幌内まで開通させた。機関車の弁慶号と義経号は石炭を運ぶために大いに活躍した。
開通当初の白石駅は正式な駅ではなく、旗を掲げて乗客がいることを汽車に知らせて停めてもらうフラグ(旗)ステーションと呼ばれる仮乗降場であった。
場所は現在の駅から100㍍ほど江別寄りである。しかしこの駅は翌16年に廃止されて駅のない時代が続き、再び現在地に駅ができたのは明治36年(1903)である。
一方、大正7年に(1918)に定山渓鉄道が開通し、白石駅は20年以上にわたって始発駅を務めた。その後定山渓鉄道は苗穂駅始発、東札幌経由で運行するようになったため、昭和16年(1941)に白石駅・東札幌駅間は廃止された。」
産業鉄道として古い歴史を持つ白石駅は、その後の急速な都市化により、今では住民の足を支える存在となっています。
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