(あしあと その497・北区の54・新琴似神社の5)
新琴似神社の一角に立ち並ぶ碑の一つです。白御影石で枠取りした台座の上に、日高産の大きな青石が置かれています。
重さ約22トンの巨石には「百年碑」と大きく刻まれ、その下に「野間義男 謹書」と添えられています。
碑の背面委は、黒御影石でできた石板がはめ込まれ、そこには「高額寄附者御芳名」として、30万円以上の高額寄付をした106人の氏名が刻まれています。
本碑に向かって左脇には、黒御影石でできた副碑が置かれており、その碑面には、
「この地に育つ 若人よ 今日を作りし 先人の 自耕自拓の 精神を 継いで努力の 人となれ
昭和六十一年五月二十日 ふるさと財団を創設す 新琴似開基百年記念協賛会 会長 野間義男」
と刻まれています。
副碑の背面には、
「この碑は新琴似開基百年にあたり先達の偉業を讃え今後の地域発展併せて若人の限りなき活躍を期待して新琴似ふるさと財団を発足させ これらを記念して建立するものである 以下協賛会の一環行事に物心両面で多大な御芳志 ご協力をしていただいた団体及び常任理事者名を銘記する
昭和六十一年五月二十日」
と刻まれ、それに続いて「団体別協賛寄付」として9472万9000円の寄付金が寄せられたことが記されています。
碑の近くに立てられた説明板には、
「新琴似「百年碑」
明治20年(1887年)の屯田兵入植に始まる新琴似地区は、当時、あまりにも厳しい自然環境に耐えきれず、離農する人たちが後を立(絶)たなかったと言われている。最後までこの地に望みをかけ踏み止まった少数の屯田兵と、新天地を求めて新たに渡ってきた一般の入植者の不屈の精神によって、昼なお暗きうっそうたる原始林が切り開かれ、良好な農耕地から住宅地へとめざましい発展を遂げた。
この記念碑は、開基百年を記念して昭和61年(1986年)に建立された。」
と記されています。
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