「大谷地駅跡」。

(あしあと その511・白石区の30・栄通の2)

地下鉄南郷18丁目駅から清田通を北野方向に向かったすぐのところに、サイクリングロードがアンダーパスとなって交差しているのが分かります。ここは、かつて国鉄千歳線の跡地になります。

そのサイクリングロードに沿って子供たちの遊具が並ぶ白石東冒険公園が広がり、その敷地の一角に説明板が立てられてます。説明板の左側には、「大正15年に開業した当時の大谷地駅」と題された白黒写真が掲げられ、その右側には次のように記されています。

「大谷地駅跡

北海道鉄道株式会社により、沼の端から苗穂間札幌線の鉄道建設は、6年かけて大正15年(1926)8月に完成、同月21日、大谷地駅は貨物駅として開業した。

この鉄道沿線の胆振・十勝・石狩は、木材・薪炭・石炭・クローム鉱など資源が豊富な地域で、資源の開発の使命を帯びた鉄道であった。

千歳には海軍飛行場があり、戦時下における陸上交通網の整備と強化のために私鉄の買収が行われ、昭和18年(1943)8月1日、国鉄千歳線大谷地駅となり一般駅となった。

昭和48年(1973)9月9日、新しい幹線が開通したことで路線が変更になり、大谷地駅は廃止された。」

旧千歳線の跡地に造られたサイクリングロードは、東札幌から北広島市までの間、総延長約20キロメートルに及びます。廃止となったのが昭和48年、私がまだ7歳の頃になりますが、おぼろげながら当時乗った列車の窓から顔を出して風を感じた記憶が残っています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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