「地神碑」。

(あしあと その521・北区の58・新琴似神社の9)

新琴似神社の社殿脇に並ぶ3基目の碑が「地神碑」です。札幌軟石でできた五角柱の石碑には、それぞれの側面に農業に縁の深い神様の名前が刻まれています。

碑の正面には「天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)」と刻まれており、時計回りに「大已貴命(おおなむちのみこと)」と刻まれています。台座も五角柱の形状をしており、「天照皇大神」の下の面には「願主 石川貝右ヱ門 原繁三郎 原利三郎」と刻まれ、「大已貴命」の下の面には「明治三十四年旧八月十五日 建之」と刻まれています。

続く面には「埴山姫命(はにやまひめのみこと)」と刻まれています。

さらに「少彦名命(すくなひこなのみこと)」、「稲田姫命(いなだひめのみこと)」と刻まれています。台座には5名の氏名が刻まれています。

五角柱の地神碑は、四国からの入植者が多い地域に建てられており、札幌市内では北区内にその多くが現存しています。札幌では南区と厚別区に数基あり、他にも、美唄、倶知安などで見たことがあります。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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