「聯合用水開渠五十年記念」碑。

(あしあと その524・豊平区の64・豊平神社の1)

豊平の国道36号に面して豊平神社の大きな鳥居が建っています。

参道を通って奥に入った正面に社殿があり、社殿に向かって左手の境内の一角に石碑が建ち並んでいます。その手前側には3基の碑が並んでいます。

その一番右側にあるのが、「聯合用水開渠五十年記念」碑です。札幌市教育委員会発行の「さっぽろ文庫54 札幌の碑」の中では、「札幌市豊平区聯合用水組合創立五十年記念」碑と紹介されており、境内に面している面が碑の背面になることが記されています。その上部には四角で囲まれた篆刻と、その下に細かい文字が刻まれているのが見て取れますが、風化が著しくて判読するのが難しくなっています。上掲の「札幌の碑」には、「歴史的経緯が刻されているようである」と記されています。

裏に回って碑面を見ると、右側に「聯合用水開渠五十年記念」と刻まれており、上部に「産米報国」の4文字と、その下に「有功者姓名」と刻まれています。さらにその下には、組合長、副組合長のほか、各区長名が記されていますが、風化して判読が難しくなっています。末尾には、「札幌市書記佐藤〇吉識之 昭和十八年九月建之」と刻まれています。

「歴史のあしあと 札幌の碑」(東部版)

「歴史のあしあと 札幌の碑」 ふとしたことで、札幌とその近郊に残された石碑や記念碑が気になり始めました。 歴史が刻まれてきた碑の数々を、後世に引き継いでいけたらと思います。

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